知ってる?今さら聞けない御朱印と神社参拝のマナー

ここ数年、御朱印を集める方が増えています。私たち日本人はなにかを集めるのが好きな民族なのでしょうか。
もともと御朱印はお寺に納経、さまざまなお経を納めた証、あるいは参詣した証としていただいたものだったそうです。それが神社でも御朱印がいただけるようになったようです。
ただ、やはり神社や仏閣でいただく御朱印ですから、マナーのようなものもありそうですね。ちょっと気をつけることで、気持ちよく御朱印をいただくためのポイントをご紹介します!ぜひ神社参拝の前に読んでみてくださいね。
知っておきたい!御朱印のマナー
1.きちんと参拝してから御朱印をいただきましょう
スタンプラリーのように、参拝するまえに授与所にいかれる方もふえてきているそうですが、本来の意味も考えて、きちんと参拝してからいただきましょう。
とはいうものの、健康上の問題などで遠方から御朱印を頼まれた際は、郵送してくださる寺社(神社と仏閣)もあるそうです。昔は、伊勢神宮に参拝したくても健康やどうしてもいけない理由でほかの方に頼んだり、飼い犬を替わりに参拝させる、ということもあったそうです。
2.御朱印を書いてくださっている間のマナー
飲食や雑談、携帯の操作、書いてくださっている方を撮影するなどの使用は慎みましょう。神社でいただく御札や御守りは基本的には祈祷されたものですが、文字は印刷です。それに対し、御朱印は一枚、一枚、墨で手書きしてくださる神聖なものなのです。
3.携帯やスマホの電源を切るのがベスト
スピリチュアル的には境内にはいるまえに携帯やスマホの電源を切ってから入るほうが神さま仏さまから喜ばれるそうです。神仏も電磁気がお嫌いなのでしょうか。
4.少額硬貨を準備しておきましょう
御朱印は300円~500円としているところが多いようでから、高額紙幣をだされると寺社の方もたいへんですよね。お店ではないのですから、最低限の心配りとして、あらかじめ硬貨を準備しておくほうがよいですね。
5.御朱印帳を準備しておきましょう
御朱印はサインではなく、もっと神聖なものです。Tシャツやノートなど、ましてや手帳やメモ帳に書いていただくのは失礼ですよね。
御朱印帳は寺社に置いてある場合もありますし、文房具やホームセンター、ネットでも販売されています。かわいいものから本格的なものまであります。お好みの御朱印帳を準備してからいただきに行きましょう。
寺社によっては半紙に書いていただけるところもありますので、寺社の方にお尋ねしてみるのもよいでしょう。
6.常識的な時間帯に書いていただきましょう。
本来、遅くとも午後2時までに参拝されたほうがよいとされています。寺社は午前5時頃から境内の清掃をはじめていたりします。ですから、お寺では思っているよりもはやく門を閉めるものですし、神社では境内には入れても社務所は閉まっています。
無理矢理御願いするのは失礼にあたりますし、午後12時頃は昼食をとられている場合もあります。参拝者はお客さまではありません。私たちが優位な立場で、御朱印をもらうのが当然、というのは場所としてはちょっと違いますね。
人に書いていただく御朱印は、世界でただひとつのもの。その時々で字体もかわるでしょう。気持ちよく書いていただいたほうが、心のこもった素敵な御朱印になりますね。
その他…お寺によっては宗派に厳しいところがあります。
某宗派系では他の宗派の御朱印がある御朱印帳には書かないとするお寺もあると聞きます。また、御朱印を書かない寺社もあるそうですから、無理に御願いしないようにしましょう。
ご利益がいただける神社参拝の仕方とマナーを知ろう
今では気楽に神社に行って柏手をうち、お祈りをして、ときには絵馬に願い事を書いてきますね。どうせならご利益をいただきやすい参拝の仕方、マナーを知っておくと、真剣にお願いしたいことができた時にご利益がたくさんいただけるかも…。
もちろん、いつもの参拝はごあいさつとしてフランクな参拝でよいと思います。
ちなみに、ずいぶん昔の神社参拝は、前日から酒や肉を絶ち、たばこなども控え、心身を清めてから参拝していたそうです。「神社の中の神社」だといわれる伊勢神宮では、今でも毎日心身を清めてから、神職さんが料理につかう火を原始的な火おこししたものでお供えをしているそうですよ。
1 神社参拝のワンポイント
・理想的な参拝時間は午前中、遅くとも午後2時までが望ましいといわれています。
・住んでいる地域の土地神さまが祀られている神社では、祈願よりも日頃の感謝を伝えましょう。実際は感謝をされる祈りがいちばんご利益がいただけるといわれています。
・真剣に願いを叶えたいときは、身なりも整えてフォーマルな服装で参拝するとよいでしょう。できればワンポイントでも白を使いたいものです。
ちなみに、風水では、黒を基調にした服装ばかり着ていると縁遠くなるとされています。
2 相性のあう神社の見つけ方
日本各地の神社に参拝をしてきて、実感として相性のあう神社とあわない神社があると感じられ、その方法をときどきお話してきました。
最近では、神社とは相性があるという本やネット記事をみかけるようになりましたね。
占いで自分の本質をだしてもらって相性をみる方法もありますが、実際に神社の境内に入って感じやすい人であれば、「なんとなく」、自分とあうあわない、あるいは今の時期に私が必要としている神社だと感じられるでしょう。
そういうことには鈍感で、という方でもわかる方法がありますよ。
まず、ヒールの低い安定した靴で参拝に行きましょう。そして、拝殿で少しつま先立ちをします。転げたりしないように参拝客が多いときはやめましょうね。
相性のよい神社、あなたを受け入れてくださる神社は前のほうに引かれていく感じがします。相性がよくない神社は少しうしろに押される感じがします。
どちらでもない場合はとくに相性がよいともそうでないともいえないということですね(笑)
3 参拝の仕方
・手水舎で手と口を清めます。
まずは柄杓で左手に水をかけます。つぎに右手に水をかけます。それから左手に水をためて、手の中の水をふくみ口をすすぎ、口の中の水は吐き捨てて、柄杓に残った水はそのままにためておき、柄杓を洗うために柄杓をたてます。
・鳥居から先は聖域!
まずは鳥居をくぐりましょう。近道はだめですよ。
鳥居をくぐるまえに名前と住所を口にだしてから頭をさげるとよいといわれていますね。
参道の真ん中は神さまがお通りになるところです。右端か左端のほうを歩きます。
・お賽銭は?
同額のお金、一般的には百円をみっつ用意します。感謝の祈りをしてひとつ目をいれ、〇〇市(区)から来ました「氏名」ですと申し上げてふたつ目をいれます。最後にお願いごとを祈ってみっつ目をいれます。祈願がなくてもみっつ目も入れます。
お賽銭は放り投げずにそっと箱にいれるようにしましょうね。明治神宮での初詣では放り投げないと無理みたいですが(笑)
・拝礼の仕方
(1) 拝殿の前に進み、最初は軽くおじぎをしましょう。
(2) お賽銭を入れ、鈴があれば鈴を鳴らします。
(3) 2度、深く礼をする。90度くらい。
(4) 2度、拍手(正式にははくしゅといいます)をします。
(5) 1度、深く礼をします。
(6) 最後に軽くおじぎをして退きましょう。
人生の節目のときは、産土神社と地域の土地神さまに参拝してごあいさつしたいですね。初宮参り、七五三、入学、成人式、就職、結婚、離婚、転職、引っ越しのときなどです。
産土神社は生涯変わりませんが、土地神さまは他の県や市に引っ越すと変わります。新しい土地の神さまにもごあいさつしましょう。また、勤務先がある神社にもごあいさつすると吉ですよ。
東京都の伊勢神宮、東京大神宮(とうきょうだいじんぐう)へ行こう!
主祭神は、天照皇大神さま(あまてらすすめおおかみ、天照大御神さま)
伊勢神宮の内宮のご祭神。
豊受大神 (とようけのおおかみ)伊勢神宮の外宮のご祭神。農業や産業、衣食住の守護神さま。
東京大神宮は日本ではじめて「神前結婚式」をした神社として有名です。
東京の伊勢神宮として、伊勢神宮の東京遥拝殿として、明治13年に創建された神社です。
ご利益として、良縁と恋愛成就。スピリチュアル的には真剣に結婚を望む人を後押ししてくださる神社で、より結婚生活のイメージが鮮明になるそうです。また、女性としての魅力が磨かれてくる、人間関係や夫婦関係の円満とされています。
東京大神宮の参拝ポイント
拝殿で参拝をし、境内を散策しながら、ご神木とせせらぎの池のあたりで結婚生活、どんな方と結婚したいのかをイメージします。そのイメージがはっきりとしてきましたら、入り口近くにあります飯富稲荷神社さまにお参りしましょう。
飯富稲荷神社さまのご祭神は、稲荷大神(いなりのおおかみ)。衣食住と商売繁盛の神さま。大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)東京大神宮の土地の守護神さまです。
アクセス
東京都千代田区富士見2-4-1
電話番号 03-3262-3566
最寄り駅は「飯田橋駅」から徒歩5分
おわりに
参拝では境内に貴人がおられるようにし、御朱印をいただく際も敬意をもってすればどうすればよいのか自然とわかります。楽しく、そしてある程度の緊張感をもって参拝をし、御朱印をいただきましょう。
しばらくしてから、その御朱印を改めてみたときに、うれしい思い出、心地よい情景が浮かんでくるようならベストですね!
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