親子で手作り体験!ものづくりの街・台東区で「ほめる」をつくるワークショップ

ここ最近、様々なワークショップや手作り体験が人気です。子どもから大人まで、ものづくりに興味がある方なら誰でも気軽に参加できて、手作りの作品が一日で出来上がったり、普段できない職人体験が出来たり…楽しみがいっぱいのものづくり体験!実は、東京でも様々な手作り・ものづくり体験ができるワークショップが各地で開かれているのですが、その情報を得るのってなかなか難しいですよね。
都内に住んでいても知らなかった魅力的なワークショップが、ものづくりのまち東京・台東区でたくさん開催されているのをご存知でしょうか?
今回は、その中でちょっと変わったコンセプトのワークショップに親子で参加してきました!何を作るのかというと…「ほめるグッズ」を手作りするのです。そして、誰かを褒めたり、おめでとうやありがとうを伝える、というのがこのワークショップのテーマになっています。そこには創業から79周年を迎えたものづくり企業の熱い想いが込められていました。
子どもも夢中、大人も童心に帰って楽しめる「ほめるをつくる」ワークショップの模様をお届けします!
がんばっているあの人に、トロフィーや、金メダルを
今回お邪魔したのは、「ほめるをつくるファクトリーfrom松下徽章(きしょう)株式会社」さん。
今から79年前の1937年より、トロフィーやメダルなどの表彰、徽章製品を製造販売してきました。さらに地域に愛される会社を目指そうと、ビルを改装してワークショップを開けるファクトリーにしたとのこと。その外観は紅白をモチーフにした紙吹雪模様で、さらにビルの名前を「ほめビル」に改名してしまうという思い切りの良さ!
住所も台東区寿(ことぶき)1丁目…と何から何までめでたい!試合前や受験生にご利益ありそうですね(笑)
ほめビルの1階がワークショップ会場になっています。ガラス張りの明るくて開放的な雰囲気です。社員の皆さんが、「どうぞ~♪」と優しい笑顔で出迎えてくれます。
今回参加したのは、月に一回土曜日に開催されているワークショップ。毎月テーマを変えて開催しています。10時~16時の間、好きな時に予約なしでふらっと行ってOK、ととても気軽に参加できるのも嬉しいですね。
クマのトロフィーやありがとうの手作り表彰状、そして本物のメダルをキラキラメダルにできるデコメダルづくりなど、可愛いほめグッズを作ることができます。300円~1200円と、気軽に参加できる価格なのも嬉しいですね。
誰をほめようかな~と考えつつ、何を作るか迷うのも楽しい時間です。
かわいいクマのカップでフラワーアレンジメントしたり、メダルをキラキラにデコったり。
こんなに可愛い手作りの表彰状を作ることもできます。
うちの子どもは「恐竜のトロフィー」が作れることを知って、挑戦することにしました。
その日のワークショップメニューにはなかったのですが、子どもの希望を聞いて臨機応変に対応してくれるのが嬉しいですね。こちらも参加費500円でOKでした。
真っ白な恐竜に好きなように色を塗ったりシールを貼ったりして、最後に台座にくっつければオリジナルのトロフィーの完成です。うちの子も夢中になって色を塗っていました。上手にできて大満足!
さらに、「くす玉」を手作りできるとあって、近々金婚式を迎えるじいじとばあばの為に作ってみることにしました。これがまた、どこでも手に入る材料を使った簡単な仕組みなんですが、うまくできてるんです!
こちらが「くす玉」のベースとなります。
表側に自由に折り紙を貼って、中にリボンとメッセージを書いた紙を仕込みます。詳しい作り方はぜひワークショップに参加してくださいね。
本番でうまく割れるようにと、社員さんがリハーサルのお手伝いをしてくれました。
緊張の一瞬…↓↓↓↓
やったー!うまく割れました!
なかなか豪華な「くす玉」ができあがりました。これならパーティや宴会、お祝いの席でも盛り上がりそうですよね。手作りというのがさらにあたたかい気持ちになれて、嬉しさも倍増間違いなしです。
他にも、自分で描いたイラストをその場で缶バッチにすることができたり、鏡にメッセージを入れて素敵なプレゼントを作ることができたりします。
この日、ワークショップに参加していた小学生の女の子も、楽しく手作り体験ができて素敵な笑顔を見せてくれました。
鏡やメダルなどは廃盤になった商品など、本来であれば処分する予定だったものを再利用しているそうです。そのため、メダルは首にかけるとずっしり重くて、本物の迫力です。
サプライズで手作りの作品と共に表彰されたら、きっとほめる方も、ほめられる方も、幸せな笑顔があふれるに違いありません。実際に、このワークショップに参加した方からは、作るだけではなく、ほめることが楽しかった!という声も聞かれるそう。相手のいいところやがんばっていることを見つけて「ほめる」。簡単なようで、忙しい日常の中ではなかなか出来ていないかもしれません。「ほめるをつくる」きっかけが、この「ほめビル」からどんどん生まれているのですね。
クマのカップは業界の異端児だった?!
「もっと気軽にほめて欲しい」という気持ちで様々なアイテムの提供をしてきた松下徽章さんですが、はじめてクマのカップを世に出した時は、色々とご苦労があったそうです。
クマのカップは3年前に誕生しました。今までこのようなトロフィーはなかったので「これは一体なんなんだ?」と問屋さんも戸惑うばかりだったそう。そうするとやっぱりなかなか売れ行きも思うように伸びません。
そこで自社で自ら新しいことを企画して発信していかなければ…と、一念発起。社内から4名のイノベーションチームを発足して、様々なアイデアを形にしていくことをスタートしたのです。

イノベーションチームの山口さん。いつもニコニコ素敵な笑顔です!
イノベーションチームで企画したり商品化したアイデアから、面白いものをご紹介します。
ほめるをつくる学校
「ほめるをつくる学校」というプロジェクトでは、小学校に出向いてワークショップを開催し、子供たちに身近な人をほめることを実践してもらう活動をしています。
一ヶ月の間に「ほめる」という課題が出され、子ども達がそれぞれ取り組みます。それによって、誰をほめようかな?誰がいいことをしているかな?どんないいところがあるかな?と考えたり、いいところを見つけたりするきっかけ作りになるのです。その課題では、やっぱりお父さんお母さんをほめている子が多いそうですが、友達や、自分の兄弟、姉妹、そして自分をほめる子もいたそうです。ほめる方も、ほめられる方も、きっと新たな発見や色々な気づきがあるに違いありません。
ほめカー
宣伝カーとして「ほめカー」も作られ、「ほめるをつくる学校」を卒業した子供たちを表彰しに行きました。子供たちも大喜び!
なんとも可愛いほめカー!でも、まだこのほめカーの活用方法がちゃんと決まってはいないそうなのです。
ほめカーにぜひ来てほしい、という要望があれば、一度松下徽章さんに問い合わせてみてはいかがでしょうか?
ほめビル
ビル自体「ほめる」をテーマにしてしまおう!というのが、最高に面白いですよね。
元々はこの場所が直営店になっていて、トロフィーなどの販売をしていました。ほめるをもっと世の中に広めていけたらと、ここを思い切って人の集まるフロアにしたのです。建物の改装が完成したのが今年。そして、去年からワークショップをスタートしました。自社のスタッフによるワークショップだけでなく、講師を招いて「ほめる」にちなんだワークショップも開催しているそうです。
ほめ缶
会社内でお互いを褒め合うということってなかなかないですよね。そんな中で、このほめ缶をツールとして使ってもらい、日々のちょっとしたことをほめる習慣をつくってもらいたい、と企画された商品です。
表彰までできるように全部のツールが揃っているので、とても手軽に「ほめる活動」を取り入れることができます。メダルが20個ついていて、社員数に合わせてメダルだけの追加ができるようになっています。
専用のシールにほめたい人の名前を書いてメダルに貼り、ほめ缶に投函。月に一回…など集計する日を決めてメダルを回収します。メダルからシールを剥がし、専用の台紙があるのでそこに貼ってスキャンをします。それをメールで社内に発信。
最初は、ほめたい人だけを記名するようになっていて、たくさんほめられた人が「ほめられマスター」として表彰される仕組みになっていたのですが、その後、人のいいところを見つけてほめた人も素晴らしい!ということで、「ほめプロ(R)」として表彰できるように改良されました。今は、「ほめプロ(R)」をもっと世の中に広げていこうという動きに変わってきているとのことです。
日本人はほめるのがちょっと苦手なので、このようなアイテムの力を借りて「ほめる」を実践してもらうことで、職場の雰囲気が良くなったり、やる気やモチベーションが上がるきっかけになれば、という願いが込められているのです。
ほめたいけど口で言うのはなかなか気恥ずかしいもの。でも、こういったコミュニケーションツールを活用することで、社内の風通しが良くなり、職場の雰囲気がとても良くなったとの声も聞かれるようになってきているとのことです。
おわりに
歴史あるものづくりの会社から、新しいコンセプトを取り入れて「ほめるをつくる」会社へとどんどん進化を遂げている松下徽章さんの取り組み、いかがでしたでしょうか?
松下徽章さんも、頭を柔らかくして様々なことにチャレンジしている真っ最中、というお話でした。今は、Facebookやブログで発信をして、少しずつ「ほめる」を広めようと頑張っています!とのことですので、この素敵な活動がどんどん広まってもっともっと明るい世の中になったらいいですよね。
月に一回のワークショップにはいつでも気軽に参加できるので、開催日をご確認の上、ぜひ遊びに行ってみて下さい。
また、ワークショップ以外でも、修学旅行などで要望があれば事前予約でいつでも学校向けの体験学習を受け入れてくれるそうですので、興味があればお問合せを。
この先、「ほめるをつくる」プロジェクトがどんな広がりを見せていくのか、楽しみですね!松下徽章株式会社イノベーションチームの皆様、ありがとうございました。
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