東京もんじゃ「浅草」VS「月島」!本家はどっち?そのルーツや焼き方、名店ベスト3まで

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東京もんじゃ「浅草」VS「月島」!本家はどっち?そのルーツや焼き方、名店ベスト3まで
東京下町を代表する観光スポット「浅草」と「月島」。この全くタイプの違う2つの街を象徴するキーワードは?と問われ、すぐに東京を代表するソウルフード「もんじゃ焼き」を思い浮かべる貴方は既に東京大好き人間かもしれませんね!
東京人でも意外と知らない浅草と月島のもんじゃ焼きの違い、絶対おすすめの名店ベスト3、発祥の地は実は○○?!お好み焼きともんじゃ焼きどちらがルーツ?…もんじゃ焼きの文化や歴史から、東京らしい景色を堪能できる通なスポットまで、知って得する「東京もんじゃ」をご案内いたしましょう。
「もんじゃ焼き」のルーツは「お好み焼き」なのか?

出典:wikipedia
そもそも、「もんじゃ焼き」のネーミングの由来は江戸時代後期の「文字(もんじ)焼き」ではないかという説が有力です。もともとは間食(おやつ的)な食べ物だったといわれています。
全国的に有名な関西のお好み焼きから派生したとも伝えられますが、原型が大正時代とされるお好み焼きより、実際には江戸の下町で進化を遂げた「もんじゃ焼き」のほうが歴史は長く、現在の「もんじゃ焼き」のスタイルがほぼ出来上がったのは明治時代初めだとされています。
何かと軽く扱われる向きのある東京もんじゃ。実はお好み焼きより先に誕生していたとは…。「もんじゃなんて邪道や」と言われたら、そっと教えてあげましょう!
浅草VS月島どっちが本家なの?
江戸後期から明治時代初めには現在の浅草(台東区)近辺に数店舗あったそうです。それが徐々に、墨田区・江東区・台東区・葛飾区・足立区・荒川区等の下町一帯へと広がっていきました。そして現在も下町エリアには多くの「もんじゃ焼き屋」が見受けられます。
それでは月島はどうでしょう。今や「もんじゃ焼き」の聖地として全国的に名高い月島「西仲通り商店街」に「もんじゃ焼き屋」が登場したのは昭和20年代。なので、歴史という点では浅草に軍配が上がるようです。
従って浅草が発祥の地と言えそうですね!これもちょっと意外なのではないでしょうか?
老舗だけでは語れない!浅草もんじゃ人気の秘密
浅草のグルメとして思い浮かべる食べ物は1つや2つではありませんよね。浅草には東京を代表する美味しいものがいっぱいあります!
浅草は江戸から明治そして大正、昭和と、東京を代表するプレイスポットでした。神社仏閣、芝居小屋や遊郭を中心に、江戸の庶民文化をリードしてきた街といえます。
隅田川(大川)に隣接し、舟による人の流れや、様々な商品物流の拠点でもあったため、浅草の美味しいもの文化が発達したのです。
人と物が集まる処にグルメ文化も育つのはごく自然なこと。
時代は平成となり、浅草サンバカーニバルや隅田川花火大会などの開催がテレビで取り上げられるようになると、他の東京にはない独自の風物等が、東京下町を代表する観光地へと更にその地位を押し上げました。
そして東京スカイツリーの完成により平日の人出も増え、周辺には歴史のある老舗の天ぷら、すき焼き、鰻の専門店から、洋食レストラン、ミシュランで星を獲得する高級フランス料理店まで、幅広く多彩です。
そんな中で若者層でも気軽に暖簾を潜れるお店が「もんじゃ焼き屋」なのかもしれません。何と言っても専門店なのにとてもリーズナブルなのが嬉しいですよね!
絶対間違いのない「浅草」もんじゃのおススメ店ベスト3
ここで絶対間違いのない「浅草もんじゃ」のお店を3店ご紹介いたします。全て東京メトロ浅草駅から徒歩3分程度。お財布に優しく、美味しい「浅草」流のもんじゃ焼きを必ず堪能できるでしょう!特徴としては、全体的にどこのお店も来店者の年齢層は比較的高めで、地元の方も多い傾向です。
1.江戸もんじゃ ひょうたん

出典:https://www.hotpepper.jp/strJ000126524/appearance/
伝法院通り、仲見世通りから程近い場所にある、もんじゃの老舗。昼時は行列ができる人気の名店。
昔ながらの趣ある雰囲気の店内で、ベースがソースではなく醤油であることが特徴。出汁がきいていて美味しいという口コミも多い。定番人気の明太チーズもんじゃ、ピリ辛がクセになりそうな麻婆もんじゃ、濃厚クリーミーな味噌もんじゃなど、定番から斬新な新メニューまで種類豊富なオリジナルメニューもんじゃが頂けます。自分で焼くスタイルですが、店員さんが丁寧に教えてくれます。
江戸もんじゃ ひょうたん
場所: 東京都台東区浅草1-37-4
電話: 03-3841-0589
アクセス: 浅草駅(東武・都営・メトロ)から徒歩5分
営業時間 : 11:00~21:00(L.O.20:00) ランチ営業、日曜営業
2.七五三

出典:http://www.asakusa753.com/shop/index.html
創業は1998年。合羽橋交差点からすぐの合羽橋本通り沿いにお店があります。マスターは英語が堪能なので外国人のお客様をお連れしても安心!焼き方が分からない時はお店の方に焼いてもらうこともできます。
もんじゃとお好み焼きがセットになった「七五三おためしセット(特別サービス品):1,000円」は初めての方におススメ。また、やみつきになると評判の「特製カレーコンビーフもんじゃ」は、カレー粉を5種類ブレンドした人気メニュー。どっちの料理ショーにも登場しました!
場所: 東京都台東区西浅草2-23-7
電話: 03-3847-5753
営業時間: 月曜日16:30~予約可/火曜日~日曜日11:30~23:00
アクセス:
つくばエクスプレス線「浅草駅」3番出口より徒歩3分
地下鉄銀座線「田原町駅」より徒歩5分
地下鉄銀座線「浅草駅」A5番出口より徒歩15分
都営浅草線「浅草駅」A1番出口より徒歩15分
3.つる次郎

出典:https://www.hotpepper.jp/strJ000678091/appearance/
もんじゃなのに、料亭のような高級感あふれる店構えの「つる次郎」。デートや家族での会食はもちろん、浅草の味を紹介したい大切なお客様をお連れする場面にも活用できます。とは言え、庶民の味方のもんじゃ焼き。お値段もリーズナブルなのでご安心を。普段着で気軽に立ち寄れるお店です。
カウンター席では、目の前で料理人の技を楽しむことができて贅沢な気分。テーブル席、掘りごたつのお座敷もあり、どのような用途やシーンでも利用できます。ベビーカーでの来店もOK!お子様、赤ちゃん大歓迎とのこと。
丸鶏と野菜を三日間煮込んだ出汁を使用したこだわりのもんじゃ焼きはもちろん、「特選ふらの牛ステーキ」などの鉄板焼きメニューも豊富です。
場所: 東京都台東区浅草1-20-8
電話: 03-5755-5888
営業時間:
平日・土・祝前 ランチ 11:30~15:00 (L.O.14:30)
平日・土・祝前 ディナー 17:00~22:00 (L.O.21:00)
日・祝 11:30~21:00 (L.O.20:00)
アクセス:
東京メトロ浅草駅1番出口より徒歩3分。浅草公会堂方面へ直進、左手。
東京メトロ銀座線 浅草駅 徒歩3分
浅草もんじゃの焼き方は?
浅草流「もんじゃ焼き」の作り方をご紹介します。月島方式はまた後で紹介しますね。このネタは絶対使えますよ!
材料と出汁を混ぜて一気に焼き、投入する前にソース等を入れて味付けをするのが特徴です。土手を作る月島と同じような焼き方をするお店もありますが、本筋はこのやり方です。実は東京の下町ではこの浅草方式が主流とされています。ですが、今はなかなかこの焼き方のお店は少ないようです…。
見どころいっぱい!もんじゃと共に浅草を楽しもう
せっかくですから「浅草もんじゃ」を食べる前に観音様にお参りしたり、仲見世をゆっくり歩いてみたり、隅田川のほとりを散歩したりしながら東京スカイツリーを眺め、浅草の風情に是非触れてみてはいかがでしょうか?きっと素敵な浅草の薫りを満喫できることでしょう!こんな楽しみがあるのも、「浅草」流もんじゃの魅力ですね。
負けてられない!もんじゃ焼きの聖地はやっぱり「月島」?
もんじゃ焼きの名店がひしめく激戦区、東京・月島。
中でも、日本全国に「もんじゃ焼き」の聖地とも異名をとる月島仲通り商店街には、70軒以上もの「もんじゃ焼き」のお店が並び、通称「もんじゃストリート」と呼ばれているほど!月島を訪れる観光客の殆どが「もんじゃ焼き」が目当てと言っていいでしょう。
発祥は浅草だとしても、今や最も有名なもんじゃスポットは月島かも知れません。
結構自由?月島流もんじゃの焼き方
「月島もんじゃ」の特徴はを具材鉄板で先に炒め、丸い土手を作り、その中に出汁を流し込むというやり方です。どちらかというと元々「月島もんじゃ」の出汁は粘性が弱く、「浅草もんじゃ」は粘性が強かったようで、それが作り方の違いになったのかもしれませんね。
現在は中身の具材も多く、多種多様になっているので、焼き方は自由でいいと思います。というよりチーズや海鮮等、昔は考えられない具材が人気になっていることを考えると、具材の構成によって焼き方が変わるのでしょう!「もんじゃ焼き」も深いですね!
絶対間違いのない「月島もんじゃ」のおススメ店ベスト3
それでは、「月島もんじゃ」のお奨め店をご紹介します。この3店は間違いありませんが、土日は必ず行列ができています。勿論、ネット予約可能なお店もありますが、有名店は対応していないお店が多いと思います。待ち時間の過ごし方も、伝授しますのでお楽しみに!
1.いろは本店
いっけんめ!人気ナンバーワンのいろはさんで人気ナンバーワンの明太もちチーズもんじゃ!どんぶり撮り忘れwww pic.twitter.com/jddxU1YC8q
— (・ω・)ゆか (@yuka1128ri) 2016年11月12日
昭和30年代から月島にお店を構える「いろは」。月島で人気の老舗もんじゃ屋さん。明るく広々とした店内でゆったりもんじゃ焼きや鉄板焼きを楽しむことができます。
もんじゃに使う乾燥エビは「小エビ」ではなく、本物の「桜エビ」を使うのがこのお店のこだわりで、自慢の桜エビをシンプルに味わえる「桜エビもんじゃ」を頂くとその違いがわかるはず。たっぷりの具材もボリューム満点。もんじゃ以外の鉄板焼きやデザートなどの種類も豊富です。
場所: 東京都中央区月島3-4-5 サングランパ2F
アクセス:
地下鉄有楽町線 月島駅 7番出口 徒歩4分
地下鉄大江戸線 月島駅 8番出口 徒歩3分
電話: 03-3531-1668
営業時間:
月~金12:00~15:00(L.O.14:30)/17:00~翌1:00(L.O.24:30)
土・日・祝12:00~翌1:00(L.O.24:30)
2.もんじゃ 蔵
月島もんじゃ、蔵美味かったっす〜 pic.twitter.com/9Tdx3EkoGq
— ういんぐ@ミニマリストブロガー (@conveni0205) 2016年10月29日
定番もんじゃはもちろんのこと、オリジナルのドリアもんじゃや特製クリームもんじゃが特に人気のお店。ホワイトソースのベースに、海老や明太、豚など様々な具材、さらにポテトチップをトッピングで選ぶこともできるメニューです。女性には特に喜ばれそう。他ではあまり味わえない変わり種メニュー、このお店に来たら注文必須です。
いつもお店の中は満席で、月島のもんじゃストリートの中でも一際にぎわっている人気店。
場所: 東京都中央区月島3-9-9
電話: 03-3531-5020
アクセス:
地下鉄有楽町線 月島駅 7番出口 徒歩3分
地下鉄都営大江戸線 月島駅 10番出口 徒歩3分
営業時間: 月~日11:00~23:00(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:15)
3.おかめ 本店

出典:https://www.facebook.com/Monjya.okame/
深夜遅くまでやっているので、飲んだ後のシメもんじゃもおススメ。無国籍でダイナミックなもんじゃが色々あって盛り上がります。チーズハンバーグもんじゃ、餃子もんじゃなどびっくりなメニューもあります。また、リブロース1kg6500円(要予約)なんて豪快なステーキも!
メニューが数か国語で用意されているので、外国からのお客様が来店しても安心。自分で好みのトッピングをアレンジしてオリジナルメニューを作ることでできるので、ぜひ挑戦してみたいですね。
場所: 東京都中央区月島3-17-3
アクセス: 都営大江戸線月島駅10番口を出て徒歩3分
電話: 03-3533-095
営業時間:
月~木 PM5:00~AM0:00/金・休日前 PM5:00~AM2:00
土 AM11:00~AM2:00/日祝 AM11:00~AM0:00
お店が混んいる時の裏ワザと待ち時間の「通」な過ごし方
もんじゃ焼き店は回転が悪いので、お奨めするメソッドとしては一通り数店舗のお店の様子を確認して、お目当てのお店が混んでいるようなら1~2時間後に予約入れる。
そうなると1~2時間はどうするの?となりますね。大丈夫、心配ありません!月島にも東京らしい風情を堪能できるとっておきの場所があるんです!
もんじゃだけじゃない月島周辺のとっておきスポットとは?
月島仲通り商店街から歩いて4、5分の隣町に佃島があります。ここはまさに佃煮の発祥の街なのです。江戸時代から続くレトロな佃煮屋さんが現在も3店舗営業をしています。試食をしてみたり、東京土産を選ぶのに最適です。
それだけではありません!佃煮屋さんの一軒「丸久」の裏手は、すぐ隅田川のほとりになります。この辺は意外と知られていないのですが、最も東京らしい素晴らしい景色が見られます。
日本一のドラマロケ地がある!

出典:wikipedia
すぐ対岸の聖路加タワー周辺、中央大橋周辺は日本一のドラマ定番ロケ地です。ここは東京のマンハッタンと呼んで過言ではないスポットだと思います。
週末は必ず何かのドラマのロケを(主に早朝からお昼頃)行っています。人気のテレビドラマには毎日のように登場する景色なので、見ればチョット感動ものですよ!周辺にはロケバスが何台も止まっていて、女優さんや人気タレントがお弁当食べながら出番待ちしていたり、周辺のタワーマンションに住んでいる有名人達の愛犬のお散歩やジョギングタイムに出くわすことも?
スマホ大活躍の色々楽しめる月島周辺スポットは超お奨めなのです!
まとめ
浅草と月島この2つの街を「もんじゃ焼き」という東京のソウルフードをテーマにご紹介してきましたがいかがでしたか?
実は2つの街を繋ぐキーワードはもう一つあります。それは隅田川です。夏には花火大会、その周辺には日本を代表するランドマークと、話題には事欠きません。東京は下町を中心に発展を遂げてきたといわれます、その中心には隅田川があるのです。
東京オリンピックに向けて、この隅田川を彩る景色もますます変化し、行き交う屋形船、クルーザー、水上バス等、その数も年々増え続け、2020年頃には世界的な水の都になっているのではないでしょうか?東京の変遷は隅田川から見た景色からも様々に感じ取れると思います。「浅草」「月島」…皆様なりの東京をこの2つの街から探索してみてはどうでしょうか。
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