丸わかり徹底解剖!「小池百合子東京都知事」ってどんな人?東京オリンピック、そして衆院選の行方は?その謎に迫ります!

2017年衆議院議員選挙に、新党をたてて注目される小池百合子東京都知事。
マスコミに出てくることも多く、注目度の高さはこれまでの東京都知事とは比べ物にならないほど大きくなっています。
そんな小池百合子東京都知事、みなさんはどんな人なのか知っていますか?正直、連日のニュースや話題についていけない…という方も多いはず。
今回は、注目の小池百合子東京都知事のあらゆる面に、迫ってみたいと思います。これを読めば3分で小池都知事の「これまで」と「今」が丸わかり!
東京都民なら知っておきたい小池さんの基礎知識を、誰にでもわかりやすく簡潔に、解説します!
(※メイン画像引用元:PR TIMES)
目次
小池百合子さんってどんな人?
2017年6月28日、ブルガリが今最も輝く女性たちに贈る「第2回ブルガリ アウローラ アワード」を受賞した小池百合子東京都知事(左)と推薦者の滝川クリステルさん(右)。画像元:PR TIMES
まずは、都知事としてではなく一人の人間としての小池百合子さんに迫ってみましょう。
小池百合子さんは、とっても若く見えますが、2017年の時点で65歳…実は年金をもらえるような年齢です。
そんな小池百合子さん、若い頃はエジプト留学の経験もあり、カイロ大学を卒業している国際派の女性です。卒業後は、通訳のお仕事を経てニュースキャスターとしてお茶の間でもおなじみの存在になり、フリーの女子アナウンサーとしては、日本の草分け的存在になりました。
その後、その抜群の知名度をもって国政に挑戦。
日本新党から自由党、自由民主党と様々な政党を渡り歩いて、環境大臣や防衛大臣など重要な閣僚を歴任。その頃に、半袖ノーネクタイのクールビズで有名となったり大活躍をします。
そして、とうとう東京都知事選挙に立候補するわけです。
小池百合子さんから小池都知事、そして小池代表へ。
小池さんが都知事選挙に立候補したのは、まだ記憶に新しい2016年。
自民党から公認を得られなかったことで、自民党に籍をおいたまま自民党と対立する形で都知事選挙を戦い、百合子旋風を巻き起こして見事当選しました。
これで晴れて東京都知事となります。
その後、小池都知事を支援する「都民ファーストの会」が立ち上がり、2017年の東京都議会議員選挙に圧勝。
小池都知事の、百合子旋風から続く圧倒的な勢いを印象づけることになりました。
そののち、2017年の衆議院議員選挙に向けて、国政政党「希望の党」を設立。
東京都だけではなく、百合子旋風を日本中に巻き起こそうと、新しい政党を作って国政への進出を目指しています。
東京オリンピックに向けて、小池氏の取り組みは?
高橋みなみさんがパーソナリティをつとめるレギュラーワイド番組『高橋みなみの「これから、何する?」』では都知事に就任してからの1年を振り返り、残りの任期3年、東京オリンピック、パラリンピック、そして待機児童問題などどう進めていくのかを語った(2017年9月6日TOKYO FMで放送)。画像元:PR TIMES
希望の党を作って衆議院議員選挙に参加したからと言って、小池都知事が都知事を辞めるわけではありません。
小池都知事が衆議院議員選挙に出るかどうかは、かなり色んな意味で注目を集めましたが、出馬は見送られたみたいですので、これからもしっかり都知事としてやっていかれるようです。
となると、気になるのが東京オリンピックへの取り組み。
小池都知事が都知事としてどんな風に東京オリンピックに向けて動いてきたのか、見てみましょう。
①五輪会場問題
小池都知事はカタカナを多用することで有名ですが、中でもお気に入りは「ワイズペンディング」
これは「賢い支出」という意味で、『財政を切り詰めるだけではなくちゃんと支出もすべきだけど、それは賢く使わなければいけない』というわかりやすい意味の言葉です。
そんなワイズペンディングの一環として行われたのが、東京オリンピックの会場問題。
これまでのオリンピックのように豪華で立派な建物を作るのではなく、最初から見直してもっと賢いお金の使い方をしようと『会場を計画通り建てるのかどうかを見直す』決断をしました。
結果、見直しはしたものの結局当初の予定通りの会場が立つことになりました。しかし、かかる予算は400億減ったと言われます。
これには専門家も意見が割れていて「すんなり作ればかからなかった費用があるし、現場が混乱した」と批判する人もいれば「400億減らしたのは素晴らしい」という人もいますね。
②環状2号線問題
東京オリンピックの計画の中に、環状2号線計画というのがあります。
これは、東京オリンピックになれば、普段から混雑する東京がさらに混雑することが予想され、都民や観光客はもちろん、選手にも影響が出ることを想定して、新しく作る予定の道路です。
しかし、小池都知事の「築地移転問題」がここに関わってきます。
(参考記事:【小学生にもわかりやすく解説】今さら聞けない!築地市場の豊洲移転問題って何なの?)
実はこの環状2号線、すでになくなっている予定だった築地の跡地が建設予定地なのです。築地の移転は止まっていますから、当然この道路が東京オリンピックまでにできることはありません。
これは、移動手段の他、競技自体にも影響が出ることも予想されていて、小池知事に対する批判が高まっています。
③ボランティアガイドのユニフォーム
舛添都政のときに作られた、オリンピックボランティアのユニフォーム。
デザインがあまりにダサいことで有名なあのユニフォームのデザインが(個人的な感想ではなく、あの世界的デザイナーコシノヒロコさんいわく「ピエロに見える」という代物)、新しくなりました。

画像引用元:東京都HP
これで、世界に恥を晒さなくて済むのですが、新しいデザインが素敵かと言えば…これに関しては皆様に感想を委ねます。
まぁ、前よりは良い、としておきましょう。
東京オリンピックに関しては、ユニフォームのデザインは置いておくとして、お金がかかり過ぎであることが指摘されてきました。
そんな中、400億円減らした小池都知事を評価する人は多いですね。
しかし、環状2号線が出来ないことに関しては、一説には400億円が霞んでしまうくらいの損失があるとも言われていますので、評価は別れるのが実体です。
都民ファーストの会の評判は?
これははっきり言って良くないですね。
都議会議員選挙で大勝するまでは良かったのですが、小池都知事が希望の党を立ち上げて国政をにらみ始めた当たりからおかしくなってきています。
都民ファーストの会は、これまでのしがらみをなくし、都政に秘密をなくすというのが売りでした。
しかし、希望の党ができることで都政が疎かになることを危惧した都民ファーストの会の中心人物の一人である、おときた駿氏が都民ファーストの会を離れ、評価は一変。
小池百合子都知事による強引な党運営や、『所属議員に自由にインタビューを受けさせない、SNSを書かせない、新人議員を誘って飲みに行ってはいけない』など、自由のない厳しい締め付けが明らかになったのです。これは、これまで小池都知事が主張してきた都民ファーストのやり方やイメージとは真逆の実体でした。
しかも、希望の党で国政に挑戦することは、都議会議員選挙で協力した公明党との約束を破る事でもありました。これにより、公明党との連立も解消。
都民ファーストの会は、都議会において厳しい立場になっています。
希望の党って、正直どうなんだ?
希望の党に関しては、まだよくわからないというのが現段階では正直なところ。
最初は、小池都知事の立候補への期待や新しい政党の誕生と、小池旋風の余波から期待されていましたが、今ではかなり勢いは衰えています。
その一番の原因が、民進党との事実上の合流。
一旦は全員希望の党に入れてもらえると思って民進党は解体します。しかし、希望の党が、自分たちの考えを飲まないなら「排除」すると言い出して話は急展開。
小池都知事のその強引なやり口は、かなり大きな批判を浴びました。
しかも、小池さんの提示したいわゆる”踏み絵”の内容が、これまでの民進党の主張と真逆であったため、希望の党に入った元民進党議員は、主義主張を曲げてまで小池さんにすがって選挙に当選しようとしたように周りから見える始末。
結果、立候補予定者の半分以上が、主義主張を曲げたと思われている民進党議員で構成される党になりました。
しかも、小池都知事は立候補しません。
これからの党運営はかなり厳しいと考えていいでしょう。
まとめ
いかがでしたか、小池都知事の謎、解けましたか。
はっきり言って、まだよくわからない人が多いと思います。かくいう私にもよくわかっていません。
人気者として激しい勢いに乗って都知事まで上り詰め、そのまま行くかと思えば、いきなり失速。リーダシップがありそうだけど強引なやり方に批判もあって、見直しをするのは良いけれど見直すだけで先に進まないことがたくさん。東京オリンピックも不安な要素があって、選挙もかなり怪しい情勢。
小池都知事に関しては、まだまだこれからの動向を見ていく必要がありそうですね。

画像元:PR TIMES
小池百合子東京都知事が表紙に登場!
特集は「東京でいいものを見つける。」
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